鍼灸治療について

経絡イメージ

鍼灸治療は、東洋医学に基づいて行います。

東洋医学では、人の身体は「気」と「血」と「水」で構成されていると考えます。

「気」は身体を動かす原動力となるもの。

「血」は身体を滋養する栄養を運ぶもの。

「水」身体を潤すもの。(飲食物から得られる血液以外の水分)

この3つがバランス良くめぐっている状態が健康な身体で、バランスが崩れてめぐりが滞っている状態が病気あるいは病気の一歩手前の身体です。

鍼灸治療においては、気と血のバランスを調えます。これによって水のめぐりも良くなります。

 

気と血がめぐる通り道のことを「経絡(けいらく)」といい、その通り道の所々に「経穴(けいけつ)」いわゆる「ツボ」があります。

「経絡」は電車が走る線路、「経穴」は駅に例えられます。(電車は「気」「血」にあたります)

電車に様々な路線があるように、体には「経絡」という気血が通る道があります。線路上に障害物があると電車の運行が順調には行かなくなるように、「経絡」のどこかで流れが滞ると身体に不具合が生じてしまいます。

鍼灸治療では、鍼(はり)と灸(きゅう)を用いて「経穴」に適切な刺激を与えて「経絡」の滞りをなくします。

 

鍼は基本的に刺すものですが、体質や症状によっては刺さない場合もあります。例えば痛みに敏感な方やお子さまには、鍼でなでたり軽く触れたりして治療します。

鍼は、痛みやしびれ、自律神経の調整に効果があるとされています。

 

お灸は、よもぎから作られたもぐさを使います。地域によってはやいと・えつ、と云われます。

お灸をすえる、といった云い方をしますが、直接肌にすえる場合と、間接的にすえる場合があります。

お灸は、特に冷え性や婦人科疾患に効果があるとされています。

 

当院では体質・症状に合わせて、鍼とお灸を両方用いて治療します。

治療を始める前に、脈・舌・お腹を診て、適切な治療方法や使用する経絡・経穴を決めます。同じ人であっても、その時々で治療方法が変わることもあります。

1人1人の体質や症状に合わせて治療できるのが、鍼灸治療の特徴です。

施術の流れ

  • 問診

    1 問診

    初めての方には、問診票を記入していただきます。
    お薬手帳をお持ちの方はご持参ください。

  • 着替え

    2 お着替え

    患者着に着替えていただきます。(当院で用意しております)
    腕時計・ネックレス・ブレスレット・アンクレットは外してください。ピアス・指輪は着けていても構いません。

  • 脈診・腹診・舌診

    3 脈診・腹診・舌診

    ベッドに仰向けで寝ていただきます。 初めに脈診(手首の脈をみます)、腹診(お腹を触ります)、舌診(舌の色や形をみます)を行います。 これにより、その日の体調を判断します。

  • 治療

    4 治療

    体質や症状を改善するために、必要な経絡・経穴に鍼やお灸をします。

  • お着替え

    5 お着替え

    元の服に着替えていただきます。

  • ご精算、お茶

    6 会計・お茶

    時間に余裕のある方にはお茶を出しております。(※現在は感染予防のため中止しています。状況が落ち着き次第、再開予定です)
    体質や症状に合わせてアドバイスもいたします。また、興味のある方にはご自宅でのお灸のやり方をお伝えしております。

当院のこだわり

  • 当院のイメージ
  • 当院のイメージ
  • 当院のイメージ
  • 当院のイメージ
  • 当院のイメージ
  • 当院のイメージ
  • 当院のイメージ
    • ベッドシーツ、肌がけは、赤ちゃんにも安心して使える生地を使用しております。
    • ハウスダスト、アレルギー対策をしております。
    • 女性鍼灸師が施術しますので、女性の方にも安心して治療を受けていただけます。
    • 跡の付かないお灸もあります。
    • 感覚が過敏な方にも、刺激の少ない優しい施術を心がけています。

    よくあるご質問

    鍼は使い捨てですか?
    当院で使用している鍼はすべて使い捨て(ディスポーサブル)鍼です。使いまわしは一切しておりません。
    鍼で病気に感染しませんか?
    完全滅菌した鍼を使用しておりますので、ご心配ありません。
    鍼で刺されると痛いですか?
    髪の毛ほどの細さのしなやかな鍼を使用し、痛みの出ないように刺しますので、ほとんどの場合大丈夫です。
    指先など、痛みを感じやすい部位に刺す場合もありますが、痛みに過敏な方には痛みのないように対応できます。
    お灸は熱いですか?
    ほとんど熱さを感じないくらいか、心地良い温かさを感じられるようにすえます。ただし、体調やツボの状態によっては熱く感じる場合もあります。初めてお灸を受けられる方には熱くないようにすえますので、ご安心ください。
    どんな症状に効果がありますか?
    肩こり、腰痛、膝痛、腱鞘炎、寝違え、ぎっくり腰、捻挫、神経痛、便秘、 眼精疲労、耳鳴り、風邪、花粉症、鼻炎、咽頭炎、アトピー、肌荒れ、不眠症、リウマチ、 不定愁訴、婦人科疾患(生理痛、生理不順、子宮筋腫など)、不妊症、精神的な疲れ、 発達障害(広汎性発達障害、自閉症、学習障害など)、夜尿症、疳の虫など、 様々な症状に対応できますが、効果の現れ方には個人差があります。
    何回くらい受ければ良くなりますか?
    症状によりますが、ぎっくり腰などの急性の症状の場合は1〜3回、 神経痛などの慢性的な症状の場合は5〜15回が目安です。
    治療はどのくらいの間隔で受ければいいですか?
    急性の症状の場合は1週間に2、3回。慢性的な症状の場合は1〜10日に1回、 体調管理の場合は月に1、2回が目安です。
    治療を受けた後はお風呂に入っても大丈夫ですか?
    体質にもよりますが、1〜2時間程経ってからの入浴をおすすめします。
    保険は使えますか?
    当院では保険の取り扱いはしておりません。
    美容鍼灸はやっていますか?
    当院では行っておりません。ただ、全身を治療することにより気・血・水のめぐりが良くなり肌や顔色がきれいになることあります。
    また、顔や足のむくみがとれることもあります。
    院内イメージ