鍼灸治療について

鍼灸治療は、東洋医学に基づいて行います。
東洋医学でいう健康な状態というのは、気や血のめぐりが良く、バランスがとれていることです。
病気の状態、もしくは病気の一歩手前の状態は、気や血のめぐりが滞ったり、バランスがくずれていると考えます。

気や血がめぐるルートのことを「経絡(けいらく)」といい、
このルートの所々にあるポイントのことを「経穴(けいけつ)」といいます。
痛みやだるさなどの諸症状は、気や血の流れの滞りをとって流れを良くすることで改善します。
鍼灸治療では「経絡」「経穴」にアプローチして、この流れを良くします。
何かの病気であっても、何となく調子がよくないといった病気の一歩手前の状態であっても、 体本来がもつ力を高めるための手助けとして治療をします。

治療の際には、鍼(はり)と灸(きゅう)を用います。 鍼には気を調える作用があり、お灸には血を調える作用があります。
鍼は基本的に刺すものですが、症状や体質によっては刺さない場合もあります。
例えば痛みに敏感な方や小さいお子さまには、鍼でなでたり、軽く触れさせたりして治療します。 特に痛みやしびれ、自律神経の調整に効果があります。

お灸は、もぐさをつかって行います。
もぐさはよもぎから作られます。 地域によっては、やいと・えつ、と云われているようです。 お灸をすえる、といった云い方をします。 直接肌にすえることも、間接的にすえることもあります。 特に冷えや婦人科疾患に効果があります。
症状に合わせて、鍼のみで治療する場合と、鍼とお灸両方を使って治療する場合があります。 当院では両方使うことが多いです。

似たような症状が出ている場合でも、1人1人治療方法、使う経絡や経穴は異なります。
治療を始める前に手首の脈を触り(脈診)、舌の色や形を見て(舌診)、お腹に触ってかたさや 冷えているかなどをみて(腹診)、使う経絡・経穴を決めます。

同じ人であっても、その日により治療方法が変わることもあります。 鍼灸治療は、完全オーダーメイド治療です。